歴史の謎・大阪冬の陣・夏の陣

歴史の記憶にはストーリー理解が役立つ例を示します。

徳川家康は、豊臣方を責める時、冬と夏に出陣した。何故暑く戦いにくい夏や寒い冬に戦ったのか、理解に苦しむことである。しかしこれには彼の天下を取るための深慮遠謀がかくされていた。

すべて稲作に関係していた。大名たちは自領の春の田植え、秋の取入れにはその管理に忙しく、無事年貢米を確保できるようにする必要があった。また戦には足軽を百姓から集めることが多く、稲作栽培に支障をきたす。すべて配下の大名たちのことを考えて出陣したのである。大名たちも安心して家康に従うことが出来た。

連戦連勝できた武田勝頼は、天下無敵の騎馬軍団を抱えながら滅びたのは、部下に対する配慮がなかったからである。家康が天下をとれたことの理由がこれでわかる。

史記憶にはストーリー理解が大切です。ストーリー理解ならつぎを利用下さい。